スーツケースの鍵を無くした!開け方や代用品などを紹介

スーツケース

空港や旅行先で「スーツケースの鍵がない!」「キャリーケースの鍵を紛失した!」と慌てた経験をおもちの方は、少なくないでしょう。あるいは、まさに今、スーツケースの鍵を無くして慌てているのかもしれません。スーツケースの鍵を無くしてしまうと、当然ですがスーツケースは開けられません。旅行先でスーツケースが開けられないと、非常に不便です。ここでは、スーツケースの鍵が見つからない場合の開け方や、代用品を使って開ける方法などをご紹介します。

https://amzn.to/3XLF8xP

スーツケースの鍵を紛失したときに行うべきふたつのこと

スーツケースの鍵を紛失したことに気づいたとき、慌ててしまうのは仕方ありません。まずは意識的に肩の力を抜き、大きく深呼吸しましょう。心を落ち着かせたら、鍵を探すために以下のことを行ってください。

ポケットやキャリーオンバッグの中身を隅々まで探す

まずは衣服のポケットをすべてチェックしましょう。「普段はこのポケットを使っていないから」と調べないのはNG。無意識のうちにスーツケースの鍵を入れている可能性があるので、しっかり確認すべきです。

スーツケース以外にキャリーオンバッグも持っている場合、キャリーオンバッグの中身も隅々まで探しましょう。眼鏡ケースや化粧ポーチの中など、意外な所に紛れ込んでいるかもしれません。

立ち寄った場所を思い出す

最後にスーツケースの鍵を使ってから現在までに立ち寄った場所を思い出しましょう。スーツケースを開ける機会はそう多くはないはずです。自宅や宿泊先、出張先、店舗、空港など、訪れた場所をメモ帳などにすべて書き出したら、連絡先を調べましょう。

自宅の場合、もし家族や同居人などがいれば、鍵を探してもらいましょう。自室やリビングルーム、玄関など、あなたが鍵を使った可能性の高い場所を中心に探してもらうのが効率的です。もし合鍵があるようでしたら、保管場所を伝えましょう。運よく見つかったら、時間が許せば取りに行きます。もし難しい場合は、宿泊先まで郵送してもらう手があります。以下のページで、到着までのおおよその日数が確認できます。

宿泊先や店舗、空港の場合は、それぞれのサービスセンターに問い合わせます。空港の場合は鍵を紛失した場所により空港ターミナルビル内で保管している場合と、航空会社が保管している場合が考えられますので、それぞれに確認してください。なお、空港の忘れ物は、法律により最短でも90日間は保管されます。店舗の場合はさまざまですが、おおよそ7日間と考えてよいでしょう。遺失物法34条2号では、取得日から1週間以内に警察署へ届け出ないと、拾得者としての権利が取得できなくなると定められているからです。

運よく見つかった場合の対応も、施設により異なります。なるべく早く手元に戻るよう、交渉しましょう。

警察に遺失届を提出する

どうしても見つからない場合、警察へ遺失届を提出します。遺失届はどこに届けても有効なので、最寄りの交番や警察署などに行きましょう。ただし、遺失物は各都道府県単位で取り扱われます。異なる都道府県で発見された場合は、最寄りの交番・警察署で受け取ることはできません。発見された都道府県の警察署に連絡してください。

スーツケースの鍵がないときに開ける方法

スーツケースが見つからなかった場合、別の方法を考える必要があります。鍵がない状態でスーツケースを開けるためのふたつの方法を紹介します。

リペアサービスに依頼する

スーツケースに対応したリペアサービスへ依頼すれば、解錠あるいは合鍵の作成が行えます。街中はもちろん、空港ターミナルビル内にある場合もあるので、探してみるとよいでしょう。店舗によっては解錠のみ、あるいは合鍵の作成のみとなる場合があります。合鍵作成は日数がかかる場合がありますので、事前に電話などで確認すると安全です。

「スーツケースが重くて持ち込みができない」「リペアサービスが遠い」などの場合は、出張対応可能なリペアサービスを探すのもひとつの手です。ただし、出張対応を依頼した場合は出張料金が発生する可能性が高いので注意しましょう。また鍵の種類や依頼した時間(深夜、早朝など)によっては、特別料金が発生する可能性も考えられます。スーツケースのメーカーや鍵の形式(ファスナー式、ダイヤルロック式、シリンダー式、TSAロック式など)、希望する日時を電話で伝え、見積もりを依頼することが重要です。金額に問題がなく、対応可能であることが判明したら正式に依頼しましょう。悪質なリペアサービスの場合は、解錠後に法外な料金を請求するケースも考えられます。事前に紙やメールなどで見積もりをもらうこと、見積もり以上の料金は発生しないことを確認することが大事です。

鍵開け業者に問い合わせる

リペアサービスが見つからない場合、鍵開け業者に依頼することも可能です。鍵開け業者も解錠あるいは合鍵の作成が行えるのはもちろん、出張対応可能な鍵開け業者に依頼すれば、スーツケースを持ち込みせずに解錠することができます。

出張対応や深夜・早朝対応は、業者によりけりですが可能であるケースが多いです。リペアサービスと同様、依頼する際はスーツケースのメーカーや鍵の種類、いつまでに解錠が必要か、金額などを確認のうえ、問題ないようでしたら正式に依頼しましょう。

【タイプ別】スーツケースの鍵がない時の代用品

スーツケースが開かないときの解錠は、基本的にリペアサービスや鍵開け業者などのプロに依頼すべきです。素人が鍵開けを試しても解錠する可能性は低いばかりか、大事なスーツケースを壊してしまう可能性もあります。しかし「時間がない」「依頼する費用がない」ということもあるでしょう。そこでここでは、スーツケースの鍵ごとに、開錠に役立つ代用品を紹介します。

ファスナー式のスーツケース:ボールペンを使う

ファスナー式とは、ファスナーで開閉する仕組みのスーツケースを指します。ジッパー式と呼ばれることもあります。ファスナー式の場合、引手部分を施錠するタイプが多くを占めますが、自力で解除するのはここではなく、歯を噛み合わせている部分になります。なるべく先端が細いボールペンを用意し、歯と歯の間に押し込みます。うまく噛み合わせが外れたら、ファスナーの向きに合わせて、スペースを広げていきましょう。

このように無理やり開けると、当然ながら噛み合わせ部分が壊れる可能性があります。どうしてもスーツケースを開けなければならないときなどに限定すべきです。またこの方法でスーツケースを開けた場合、後日スーツケースを購入した店舗やリペアサービスなどに持ち込み、点検してもらいましょう。

ダイヤルロック式:すべての暗証番号を試す

ダイヤルロック式とは、3桁や4桁の暗証番号を合わせて解錠する仕組みのスーツケースを指します。ダイヤルロック式で開かない場合に多いのが「暗証番号のうっかり忘れ」です。多くの場合、暗証番号は自分が覚えやすい番号を利用しているはずなので、誕生日などの記念日、自動車のナンバー、他に利用している暗証番号など、思い当たる番号をすべて試しましょう。

それでも開かない場合、なにかの弾みで設定していた暗証番号が変更になった可能性があります。その場合は0000から9999まで、ひとつずつ試していく必要があります(暗証番号が4桁の場合)。ただし、ひとつの番号を試すのに1秒かかるとした場合、すべての番号を試すのにかかる時間は3時間弱と、非現実的な時間ではありません。時間に余裕があれば、試してみるのも手です。

シリンダー式:針金を使う

シリンダー式とは、鍵穴に鍵を差し込んで開閉するタイプのスーツケースです。この場合、針金を2本用意して、ピッキングの要領で解錠を試みることができます。針金がない場合は、クリップやへアピンなども代用できます。

ただしピッキングは、素人が簡単に行えるものではありません。YouTubeなどの動画サイトで検索すれば解錠方法などが見つかるでしょうが、たとえ参考にしても徒労に終わるケースがあります。また、失敗すれば鍵が壊れる可能性もありますのでおすすめしません。

TSAロック式:ほかのTSAロック式の鍵を使う

TSAロック式とは、アメリカ合衆国国土安全保障省の運輸保安庁に認可を受けた鍵を採用しているスーツケースです。アメリカ領土にあるすべての空港では、TSA職員がスーツケースの中身を検査することがあります。その際、TSAロック式のスーツケースであれば、TSA職員はマスター鍵を利用して解錠します。もしTSAロック式を採用していないスーツケースの場合、鍵を破壊して検査される恐れがあるので、注意が必要です。

TSAロック式かつ鍵穴を使って開閉するスーツケースの場合、可能性は低いですがほかのTSAキーの鍵で開くことがあります。自宅に複数のスーツケースがある場合や、知人・家族に同じタイプのスーツケース利用者がいる場合、借りてみるとよいでしょう。

スーツケースの鍵を無くさないためのお役立ちツール

スーツケースの鍵は小さく、いくら注意しても無くす危険性はつきまといます。そこでここでは、スーツケースの鍵をなくさないためのお役立ちツールを紹介します。

紛失防止タグ

紛失防止タグは、Bluetoothなどの無線通信を利用し、スマートフォンやタブレット端末から場所を特定できる機器です。スーツケースの鍵に取り付けておけば、紛失した際にすぐ場所を確認できます。数千円程度とリーズナブルな価格で購入できるものもポイントです。

キーホルダー

キーホルダーを鍵に取り付けるだけでも、紛失防止に役立ちます。スーツケースの鍵をなくしてしまう理由は、鍵の小ささにあります。キーホルダーを取り付けて大きめのサイズにするだけでも、紛失時に気づく可能性が高まるでしょう。鈴などの音がなるタイプのキーホルダーを利用すれば、さらに効果が期待できます。

まとめ

スーツケースは、数々の旅行に持ち運んだことで愛着が沸いているケースもあるでしょう。そのスーツケースの鍵がない状態になれば、不安になるのも仕方ありません。しかしスーツケースの鍵を開ける方法はいろいろあります。まずは焦らず落ち着いて、鍵開けのためにあらゆる手段を尽くしましょう。

タイトルとURLをコピーしました